子育てや教育は子供の成長に関係ないという残酷な真実を知った

      2016/10/13

子育て中の人には安易に言えない内容です。

上記の本の中で、特に子育てに関する箇所が興味深かったので紹介したいと思います。

子供の能力は親の教育とは無関係

子供の能力を形成するのは「遺伝」と「環境」です。この意見について異論がある人はほとんどいないと思います。

ここで注意しなくてはいけない点は、「環境」には、親と生活を共にする「共有環境」と、親が介在しない「非共有環境」が存在することです。

興味深いことに、子供の能力と共有環境(親の介在)はほとんど関連がないことがこれまでの研究でわかっています。

以下は、それぞれの能力が「遺伝」「共有環境」「非共有環境」にどれだけ依存しているかの割合を示した表です。

分類 能力 遺伝率 共有環境 非共有環境
認知能力 学業成績 55 17 29
論理的推論能力 68 - 31
言語性知性 14 58 28
空間性知能 70 - 29
一般知能 77 - 23
性格 神経症傾向 46 - 54
外向性 46 - 54
開放性 52 - 48
調和性 36 - 64
誠実性 52 - 48
新規性追求 34 - 66
損害回避 41 - 59
報酬依存 44 - 56
固執 37 - 63
自己志向 49 - 51
強調 47 - 53
自己超越 41 - 59
才能 音程 80 - 20
音楽 92 - 8
美術 56 - 44
執筆 83 - 17
外国語 50 23 27
チェス 48 - 52
数学 87 - 13
スポーツ 85 - 15
記憶 56 - 44
知識 62 - 48
社会的態度 自尊感情 31 - 69
一般的信頼 36 - 64
権威主義的伝統主義 33 - 67
性役割 男性性(男性) 40 - 60
女性性(男性) 39 - 61
男性性(女性) 47 - 53
女性性(女性) 46 - 54
発達障害 自閉症(親判定・男児) 82 - 18
自閉症(親判定・女児) 87 - 13
ADHD 80 - 20
物質依存 アルコール中毒 54 14 33
喫煙(男性) 58 24 18
喫煙(女性) 54 25 21

※上述の本より引用

親が関係するのは、言語性知能と外国語だけ(子供が親の口まねをすることからもわかりやすい)で他はほとんど遺伝と非共有環境で決まります。

子供は友達の中で複雑なゲームをしている

子供の能力形成をゲーム理論で解釈すると以下のようになります。

子供は友達集団の中でグループの掟に従いながら自身の役割(キャラクター)を決めて目立たせるという複雑なゲームをしている。

例えば、友達集団の掟(同調圧力)には以下のようなものあります。

  • バカじゃないといけない
  • オシャレしなくてはいけない
  • ちょい悪にならなきゃいけない

集団の掟に従うということは、生存戦略上、遺伝子レベルでプログラムされているので、このような掟の環境で親がいくら勉強しろと言っても子供は聞く耳をもたないでしょう。

子供を勉強する子に育てたい場合は、まずはこのようにネガティヴな同調圧力がないコミュニティに属させる必要があります。

また、子供は集団の中で役割が被ってもいけないので、周りが自分より頭の良い子だらけだと、その子は勉強をやめてしまうでしょう。

さらに、能力の半分は遺伝子が影響するので、良い遺伝子を持っていなかったら努力しても限界が見えているということです。

さいごに

本書に書かれていたことは非常に残酷な話ですが、こういった客観的なデータを知った上で、何を子供にしてあげられるか必死で考えるのが親としての役割だと思います。

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